コンピューターゲームの走り!”ゲーム産業”の誕生

日本初のコンピューターゲームは1973年にセガが発売した「ポントロン」と言われています。

これはアメリカのアタリ社が開発した卓球ゲーム「PONG」のコピーゲームでした。

当時はコンピューターゲームに関する著作権の意識も低く、他社が発売したゲームと殆ど同じものを真似して作るのも珍しくなかったのです。

ポントロンの原型であるPONGは商業的に成功した史上初のコンピュータゲームです。

白黒の画面にボールにパドルと言われるバーとスコアだけが表示され先に15点先取した方が勝ちというシンプルなゲームデザインですが、卓球な中にもゲームとしての面白さが凝縮されており大ヒットしたのも頷ける内容です。

なお日本初のテレビゲーム機であるエポック社の「テレビテニス」も同種のゲームデザインで「ポンテニス」と呼ばれました。

驚くべきことにこのテレビテニスは日本初のテレビゲーム機でありながら優先接続ではなく、UHF電波を使ってのワイヤレス接続でプレイ出来る先進的なシステムを採用しています。

家庭用ゲーム機・携帯ゲーム機の登場

エポック社のテレビテニスはテレビゲーム機とはいっても遊べるゲームはテレビテニスだけという、現代人の感覚で言えばゲーム機というよりもテレビを利用する玩具に近いものでした。

任天堂が1980年に発売した初のテレビゲーム機「ゲーム&ウォッチ」もテレビテニス同様に1ハード1ソフトです。

なぜゲームの後ろにウォッチがつくのかというと、ゲームをしていない間は時計として使えることが80年代では1つのウリだったからです。

気軽に遊べるゲームウォッチは社会現象となるほどの爆発的な大ヒットを記録し、当時借金まみれだった任天堂の財政状況は一気に改善されました。

しかし任天堂はその成功に甘えることなく稼いだ黒字を家庭用ゲーム機「ファミリーコンピューター」の開発に注ぎ込みます。

このファミリーコンピューターがゲーム&ウォッチをも超える超ヒット商品となり、日本のみならず世界中のゲームファンとゲーム開発者を熱狂させたことはよく知られている通りです。

任天堂 VS SONYの時代

ファミリーコンピューターに続きスーパーファミコンもヒットさせた任天堂は、90年代前半まで向かうところ敵なしの快進撃を続けます。

しかし1994年に強力なライバルが登場します。

ウォークマンの開発などで有名な「世界のSONY」が家庭用ゲーム機市場に参戦を表明、「PlayStation」を発売したのです。

現在の私たちから見ればPlayStationのグラフィックは汚く、スーパーファミコンの方が遊びやすいくらいですが、世紀末に颯爽と登場した3Dグラフィックスのインパクトは絶大で、超人気ゲーム「ファイナルファンタジー」を開発するスクウェアが最新作をPlayStationで発売すると発表したこともあり任天堂とSONYの力関係は逆転します。

これ以降、両者は家庭用ゲーム機と携帯ゲーム機のハードメーカーとして熾烈な競争を続け、インターネットの普及後は両者のファンが場外乱闘を繰り広げるなど「ゲーム機戦争」が白熱しました。

オンラインや通信でのプレイが当たり前の時代

昔のゲーム機と現在のゲーム機の大きな違いは通信環境の進化でしょう。

ゲームボーイの「ポットモンスター」でも通信ケーブルを使った交換や対戦はできましたが、現代はそれらが全てワイヤレスで可能です。

オンライン環境の整備はゲームに大きな恩恵をもたらしました。

たとえばスーパーファミコンなどの時代のゲームソフトはカートリッジのデータが全てのため、進行に影響するバグがあればソフトを回収、交換する必要があります。

これに対し現在のゲーム機はオンラインアップデートによって簡単にバグを修正することが可能です。

さらに一定間隔でダウンロードコンテンツを配信することで発売後も末永くゲームをプレイしてもらえます。

もっともこうしたオンライン環境の充実がゲームの品質を下げていると批判する人がいるのも事実です。

発売後にバグ修正ができるから発売前のデバッグが甘い、発売後DLCのせいで発売日に購入する熱心なファンよりも中古や廉価版を遊ぶ後発プレイヤーの方が得する状態になっているというのが主な批判内容です。

ゲームの革命!スマホの普及でのゲーム産業の変化

現代のゲームシーンを語るのにスマホゲームの存在は欠かせません。

若者のスマートフォン普及率は95%を超えています。

スマホをゲーム機と見るならばこれは世界で最も普及率の高いゲーム機といえるのです。

スマホゲーの特徴はガチャに代表される「基本無料のアイテム課金」という販売方式です。

従来のゲームが先にお金を払う必要がある代わりに、一度払えば全ての内容を楽しめるものであったのに対して、多くのスマホゲーは無料でダウンロードしプレイできる代わりに、課金アイテムを購入しないと楽しめない作りになっています。

アイテム課金型のゲームは買い切り型と違い天井がないため、熱心なプレイヤーは1本のゲームに数百万以上の金を注ぎ込んでくれます。

こうした「ガチャ廃人」たちの存在によりゲームメーカーは莫大な利益を稼ぎ出していますが、近年ではこうした商法がギャンブルと変わらないと批判され、各国でガチャゲームを法律で規制しようとする動きが広まっています。