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November 13, 2018comment(0)

『ブッタとシッタカブッタ』心の運転マニュアル本 レビュー

  『ブッタとシッタカブッタ』は1993年1月に第一版が発行された、心の状態を分かりやすく描く四コマ漫画です。シリーズに『ブッタとシッタカブッタ2 そのまんまでいいよ』『あけると気持ちがラクになる本 愛のシッタカブッタ』があります。   本との出会い 出版当時、どうやらおもしろそうな本が話題になっていると家族が知って興味をもち、なんとなく買ってきて本棚に置いてあったものを読んだのが、この漫画との出会いでした。悩みがあまりに多く悲観的で、心の状態に疑問を持っていた私にちょうどいい本でしたが、当時は正直、半分も意味が理解できませんでした。そのときは「何を当り前のことばかりわざわざ書いてるの?私が知りたいのはそんなことじゃない」と思っていましたが、今読み返してみるとまた違った印象を受けています。心の状態によって見え方が変わる本なのかもしれません。実際、筆者自身も何度か読みなおすことをすすめています。キュートなシッタカブッタを通して、心の運転方法を分かりやすく教えてくれる漫画です。   何年後かに、また発見がある 年齢によって考え方やものごとのとらえ方はどんどんと変化していきます。この本はそのいつの瞬間の問いかけにも答えてくれる気がします。「どうして?どうして?」と抜け出せない悩みに突入してしまったとき、この本が近くにあるとその「どうして」から脱出するためのヒントをくれるかもしれません。人は思い悩んでいるときには、悲観的になったり自分ばかりがつらい思いをしているように感じてしまいます。シッタカブッタが「ああ、どうしてどうして」と思い始めるとアリさんがやってきてひとこと。そのひとことをきっかけにシッタカブッタは自分が「どうして」にとらわれていること自体を疑問に思うようになり、あれこれと自分の考えに翻弄されながらも「どうして」の呪縛から解き放たれます。   すっと分かるとき、分からないとき シッタカブッタが思い悩んでいることに共感できるとき、できないときは読むときの気分によって変わります。さまざまなことに疑問を持ち、シッタカブッタは悩み考えます。そのどの段階が理解できるかで自分の心の状態を少し客観的に見ることができるようになります。自分の気持ちを冷静な目で見られるようになると、自然と「どうして」の答えが見えてきます。その工程もシッタカブッタがひとつずつたどってくれるので、読み進めていくと一緒に考え方をシフトしていくことができます。「どうして」疑問に思っていたのか「どうして」悩んでいたのか「どうして」分からなかったのかが見えてくると、自分が真剣に悩んで苦しんでいたことがフワフワと宙に浮き始めて、不要な悩みや考えがひとつずつ消えていきます(あくまで私のイメージです)。シッタカブッタの悩みがすっと入ってくるときは、とらえ方、考え方の切り替えがスムーズにできるときが多いように感じます。すんなり入ってこないときは、自分に似たブタ(何種類かのブタが出てきます)を見つけて、当てはめてみるようにしています。   シッタカブッタの道しるべ このシッタカブッタの漫画を通して考え方の切り替えをしているうち、自分の力だけでシッタカブッタの歩んでいく工程をたどることができるようになります。そうなると、日常の生活をしていくうえで、とても気持ちがラクになっているように感じます。悩んでしまっても「ああ、今は切り替えがうまくできていないだけなんだ」と思えるようになりましたし、深く悩みすぎて落ち込むことも減りました。それは単に私が歳という経験を経て得たものもあるかもしれません。けれど、きっとその中のひとつに、このシッタカブッタを読んだことで得た心の道しるべのようなものが存在しているのだと思っています。 必ずしもシッタカブッタと同じルートをたどる必要はないけれど、たぶん割と早くたどりつける道を教えてくれているのがシッタカブッタのゆく先で、とりあえずついていってみたら、シッタカブッタの悩みが解消される頃には自分の心の重りも軽くなっているような、そんな漫画です。   自分でとらえ方の見方を変えたりすることができるようになってきた今は、この漫画を開く機会も減りました。それでも今回久しぶりに読んでみると、人生ってやっぱりいいものなのかもな、と感じることができました。シッタカブッタを通して見るのは今の自分の姿です。もし「どうして?」から抜け出せずに苦しくなってしまっていたら、一度この本を手に取ってみてください。何かが見えてくるかもしれません。

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